2013年以降、東京都区部の中古マンションの価格は上昇し続け、現在はおおむね横ばい傾向になりつつあるといわれています。顕著に値下がりする状態にはなっていません。こうした中、中古マンションを購入する人は「とにかく値下がりしにくい物件を求めたい」という思いが強まっているのではないでしょうか。中古マンションの価格形成に関係する要素は、オープンになっている情報、つまり駅からの距離や所在階、築年数、大手か否か、タワーかどうかといった情報です。しかし、新たな情報が公開されれば、場合によっては価格に大きく影響することがあります。例えば、管理状況に関する情報です。劣化状況とそれに対する維持修繕が適正かどうか、維持修繕にかかる費用の見積もりが適正でそれに合わせて修繕積立金が積み立てられる計画になっているかといった情報がオープンになれば、現在とは違った価格評価体系が出来上がるかもしれません。積み立て不足のマンションは多いといわれています。もし、修繕積立金が公開されるようになれば、取引価格に対する影響度は計り知れないでしょう。