不動産ニュース8月号

日本は、過去の不動産バブルで1986年から1991年までの5年で平均値㎡@129,200円の地価が2倍以上の306,500円になりました。しかし、その後2006年の下落、2007年の上昇を経て、2008年のリーマンショックにより126,900円の地価は2009年には120,200円と下落に転じました。過去の苦い経験を踏まえると、昨今の不動産価格の上昇に「もう一度大きな下落が来る」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。万が一の事態に備え不動産の管理を適切に行うには、日々変動する不動産市場の状況を把握した上で、最善の手段・タイミングを探ることが大切です。

中古マンション、中古住宅、地価ともに直近の価格は右肩上がりに推移しています。円安、金融緩和の継続(低金利)、新築価格の上昇などの価格上昇要因が揃っているため、今後も上昇する可能性が高いと言えるでしょう。しかし、円安がいつまでも続くとは限りません。アメリカはインフレ対策として政策金利の引き上げに舵を切っており、日本も物価が上昇するインフレ状態にあるため、同様に金利を引き上げる可能性があります。また、円高に振れた際も外国人投資家たちの利益確定売りを引き起こし、価格が下落に転じる可能性があるので注意してください。