2020年12月28日

さて、今年も早いもので年末のご挨拶の時期になりました。

尚、弊社では 12月30日(水)~1月5日(火) を年始年末休業とさせて頂きます。

来る年も変らぬご厚誼のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、テレワークが広がり、郊外の一戸建てが売れているという話をよく聞きます。実際、自宅で集中して仕事ができる空間が欲しいというニーズは着実に高まっており、その結果、都心部より手ごろな価格で買える郊外に住みたいという方が増えているといわれています。しかし、中心部のマンションや戸建てが売れなくなったという話は今のところ聞こえてきません。郊外の戸建てに対する消費者のニーズは、コロナ前と後でどのように変化したのでしょうか。そして住宅マーケットに地殻変動が始まっているのでしょうか。働き方が変わることで、住宅市場は大きく変わっていくのか、あるいはそうではないのか。郊外の戸建てニーズが高まったというこの1年の動きは、最寄り駅への近接性、勤務地への近接性、築年数といったものに力点が置かれていた住まいに対する価値観が、新たなステージにシフトし始めた兆しであると思います。リモート業務が可能になったおかげで通勤にかける時間が減少し、その分豊かな時間を過ごせる居住空間がほしい、郊外ならば住まいを取り巻く地域という空間価値も取り込んで豊かに暮らしたいという考えが生まれ、勤務地との関係から導出される立地や居住空間だけにフォーカスする閉じた価値観ではなく、住まいとその周辺地域という広い空間価値、そこに暮らす人々とのつながりも含めた空間価値などが重視されるようになりつつあるのではないかと思います。