東京都中心部のマンション価格が高騰しています。東京カンテイが発表した2022年の都心6区の中古マンションの平均価格は9800万円と1億円の大台に迫りました。「パワーカップル」と呼ばれる高所得の共働き世帯が、優良立地の物件を高値をいとわず購入しています。低金利でローンの金利負担が軽いものの、物件取得に必要なコストは1993年以来の高水準となっています。しかし、金利上昇のリスクも大きくなり景気懸念や物価高もあり足元では実需層の様子見姿勢が広がっています。東京カンテイのまとめでは東京23区の中古物件の流通戸数(売出物件)は2022年12月に1万4328戸と前年同月から26%増え、在庫が積み上がりつつあります。デベロッパーが価格設定を主導する新築と異なり、市場で売買される中古の方が市況を反映して価格が先に調整される可能性があります