2022年8月31日

海外から見た日本の不動産市場の価値は、コロナ禍で世界的な「カネ余り」が話題になる中、日本の不動産市場は海外投資家から注目を集めています。日本の不動産は規模と安定性に優れており、特に東京など都市部の不動産賃料は世界的に見れば高いという見方があります。日本不動産研究所の資料をみると、東京のマンションの分譲価格を100とした場合、ニューヨークやシンガポール、北京は東京とほぼ同程度ですが、香港は205.2、ロンドンが175.8、台北が118.4、上海が116.9という数値で東京よりも割高です。

昨今の円安傾向からしても海外投資家から見ると日本への不動産投資は魅力的なものといえます。世界の都市別投資額ランキングでは、東京が14位、大阪は37位となっています。さらに「世界オフィス賃料調査」によれば、トップ10のうち3つを東京の丸の内・渋谷・新宿が占めており、東京以外でも名古屋が12位、大阪が21位に入るなど、日本の物件の市場価値の高さが覗えます。

こうした背景から、2022年も日本の不動産市場への注目は継続すると考えられます。