2019年5月25日

総務省がこのほど、2018年の空き家数を発表しました。空き家は約846万戸、空き家率は13.6%でした。空き家が問題視されるのは、空いたまま利用されないのは経済的な損失となるうえ、環境が悪化したり犯罪の温床になったりすることでその地域の価値が下がる点にあります。空き家というと、都市圏から離れた郊外に多く存在すると思います。しかし、実は都市部にも空き家は多いのです。ところで、なぜ空き家が増えるのでしょうか? 一つには、実際に存在する世帯数以上に住宅をつくりすぎているという指摘があります。空き家は放置したままにすると、地域の価値が下がる問題もはらんでいます。また、劣化が進むと、場合によっては行政から解体するよう命令されることもあり得ます。そのときの費用は所有者の負担ですし、住宅を解体すれば固定資産税や都市計画税が大きく上昇することにもなります。空き家を喜んで使ってくれる人がいるならば、所有者にとって経済的だけでなく、その地域に貢献できているという精神的な満足感も得られます。もし空き家を持っているならば、空き家の問題について少し目を向け、活用してもらえる相手がいないか探してみてはいかがでしょうか。