東京都中央卸売市場・築地市場では、生鮮クロマグロが１キロあたり35万円、１匹7420万円といずれも初セリとしては過去２番目の高値がつくご祝儀相場となりました。しかし他のマグロに目を向けると、不漁で国産の入荷量は2016年のほぼ半分、にもかかわらず、卸値は軒並み安く、消費減少を反映した結果となりました。

　初セリの価格動向は景気の先行きを占ううえでも注目を集めますが、今年の高値が意味するのは先行きの景気の腰の強さではなく、すし店業界のマグロ消費を底上げしたいという思惑（PR？）がにじみ出た結果ということでしょうか。